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競馬コラム【降着】とは? その2 [競馬コラム]

では、早速事例を見て行きたいと思います。

第1弾としては、おそらく近年1番有名な

2010年 ジャパンカップ(G1)

でいきたいと思います。



このレースでは
1位入線の16番ブエナビスタ(以下ブエナ)号の6番ローズキングダム(以下ローズ)
号への進路妨害として、審議が行われました。

先ず、このレースで起きた降着になり得る事象を集めると
1:ヴィクトワールピサ(以下ピサ)の斜行
2:ブエナビスタの斜行
以上の二つです。

一つずつ見ていきたいと思いますが
先ずは、ピサの方から先に考えます。
これは、外で併せるブエナとローズの前に内から斜行し
ローズの進路を狭めたと言えると思います。

ですが、このレースではピサ自身には裁定はありません。
これは、加害馬と被害馬の関係によるものです。
このレースでは、1位入線ブエナ、2位入線ローズ、3位入線ピサ。
と、最後にローズ(被害馬)がピサ(加害馬)より上位に来ました。

この場合、被害馬が加害馬に先着した為、降着はありません
これは、被害馬が1着で加害馬が2着でも、そうなりますし。
例えば、被害馬が17着で加害馬が18着でもそうなります。
実際、このレースでギュイヨン騎手は過怠金を支払ってます
この時点で、あの斜行は妨害行為に当たるとJRAは判断したという事になります。

次にブエナとローズについてですが。
1度目の斜行では、半馬身ほど差が出来た状態で併せている状況できたが
その後の2度目の斜行で、降着と見なされました。

皆さん、色々な意見があると思いますが。
個人的には、これは降着に値すると思います。
(もちろん、主催が降着だと決めたわけですから値するという事すら無意味です)
例えば、降着が無かったとしてローズが差し切っていた
差し切っていなかった。これについては、自分はどちらともつきません。
そもそも、答えは無いですし、少なくともどちらの事象もありえたと思います。

この裁定の決定的な印象は、主に2つあると思います。
1つは、スミヨン騎手の不注意
2つは、ローズのその後の脚

先ず、不注意に関してですが、抜ききったという判断だったと
思うんですが、実際は抜ききっておらず接触に近い形になった。
それと、振り返らなかったというのが一番だと思います。
つまり、振り向く=後ろに気をつけているという印象があるからです。

簡単に身近な例でいくと、車でバックするときに、ミラーや後ろを見たり
それをしないで、バックするようなものだと思うのが一番だと思います。

2つ目のローズについては、分かりやすいと思います。
その後、体制を立て直してから、2着に入線しました。
あの後、もう一度差した、という事で脚が残っていたという印象があるわけです。

といっても、ブエナの犯した進路妨害はその後のローズの脚に関係なく
かなりアウトなものだと思います。
むしろ、ローズが3着、ましてや6着などになっていたら
ブエナはその1着後ろに降着になるわけですから。
ある種、ローズに救われたというのも事実ではあります。

そして何より、この降着は
様々な複線があり、JRAの降着制度そのものを見直す結果になりました。
結局、今は降着制度専用のページもあります。

そして、最近では降着・騎乗停止・非常に増えてます。
良いとも悪いとも、言えませんが。
少なくとも、かなり厳しくなっております。

ただ、まだまだ良化の予知が沢山ある、事象だと思うので
今後も、良い方へ発展してもらえばと思ってます。

それと、海外でこれで降着になるのか、とか色々ありましたが。
例えば、こっちの馬が海外で走ったときにあっちのルールでやるならば
あっちの馬がこっちで走るとき、こっちのルールなのは当たり前ですよね。

世界基準を作ろうとして事実作れていないわけですから
他の国に言われる筋合いは無いと思います。
郷に入れば郷に従え。
外人騎手には気をつけて頂きたいと思いますし。

日本競馬会も、パート1国ですので
堂々として、煮詰めていって欲しいなと思います。


次回、レッドデイヴィスの降着パターンをみていきたいと思います。
それと、この先ですが、多分この記事を読んだ方は
じゃあ、トールポピーはどうなんだよとおっしゃると思うので
そちらの方にも触れて行きたいと思います。
ちなみに、一言今言っておくならば
あの時はセーフで、今はアウトとしか言えないです。
詳しくは、後日。
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